コラムColumn歯を失ったまま放置していたら、どうなる？
こんにちは。
東郷町の「みついけ歯科」です。
歯が抜けてしまっても、「奥歯だから目立たないし、別にいいかな」「反対側で噛めるから、特に困らない」とそのままにしている方も多いのではないでしょうか？
痛みや腫れもないし、1本くらい歯がなくても、食べるときにそれほど不自由はしないですよね。
しかし、そのたった1本で、お口のバランスが崩れて、噛み合わせや身体、見た目にも影響が出てしまうことがあるのは驚きです。
今回は、歯が抜けたままにしていると起こる影響について解説します。
歯は、空いているところがあると、そこに動いていきます。
抜けた歯と噛み合っていた歯が伸びてきたり、抜けた歯の両隣の歯が傾いたりして、噛み合わせにずれが生じます。そうすると、お口の中のバランスが崩れて、歯並びが悪くなっていきます。
右ばかり、左ばかりで、噛む癖がついてしまい、顎の筋肉にかかる負担も偏りが生じます。その結果、頭痛、肩こり、顎関節症を引き起こすリスクも高くなります。
歯を抜けたままにしていた場合の悪影響は、お口の中だけの問題に留まりません。
きちんと噛めない状態が続くと、食べ物が硬いまま運ばれ、胃腸の負担が増加します。
また、唾液の分泌が少なくなるため、お口の中をきれいにする浄化作用の働きが鈍くなり、歯についた細菌を洗い流せず、歯周病や口臭が起こりやすくなります。
歯がない部分から息が漏れて発音がしづらくなり、話し方を気にして、あまり話さなくなってしまう方もいます。
そして、噛む力が衰えると脳への刺激が少なくなるため、集中力の低下、物忘れの多発といった問題が生まれ、認知症の原因になるといわれています。
歯を失うと、見た目にはどんな影響が出てくるのでしょうか？
・輪郭が変化し、老けて見られがちになる
・奥歯を失った場合は前歯に過剰な負担がかかり、出っ歯になる傾向がある
・たるみ、ほうれい線が片側だけに現れ、見た目の年齢を左右する
・使われない方だけ筋肉の厚さが変わって、顔がゆがんでくる恐れがある
必ずしも、歯が抜けてしまった方全員に、見た目の変化があるわけではありませんが、噛む力が弱まり、顔の筋肉が衰えますので、将来の顔つきに何らかの変化はあるでしょう。
歯を抜けたまま放置していると、見た目への影響を与える可能性についても、ぜひ知ってください。
たった1本でも歯を失えば、健康や見た目にいろいろな影響があることをお伝えしてきました。
そんな悪影響を防ぐために、早めに義歯で補う治療をおすすめします。
失った歯を補う治療法は、大きく分けるとブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類です。
当院ではお口の状態を診せていただき、ご希望やライフスタイルなどを考慮した上で、ベストな治療法をご提案しています。
大切なのはご自身のお口の状態を理解し、納得して治療法を選んでいただくことです。そのために、カウンセリングやご説明を丁寧に行っています。
歯を失ってしまうのは悲しいですが、しっかり治療することで機能の回復は可能です。適切な治療を行なって、末永く食事や会話を楽しんでいただきたいと願っています。
自分に合った治療法がわからないとお悩みでしたら、何でもご質問ください。リラックスしていただける雰囲気を大切にしていますので、お気軽にご相談いただけます。
